洗練

昨夜は銀座のとある和食屋を訪れた。初めて訪れた店だし、多少の期待を込めて訪れた。が、客も我々だけで、何と無く古びた感がする。古くても老舗感が出ている店なら良いのだが、呑みながらあちらこちらを見渡すと、先ずは飾り障子の障子紙がピンと張っていなくヨレている。霧吹きで水をかけ、天日干しでもすればピンと張るだろうになぁと思った。あとは食事を出してくれる人の指に絆創膏が巻いてあり、出されるたびにあまり良い気がしなかった。気付いたのはその2点だが、そのたった2点でその店がどんなに素晴らしい料理を出したとしてもカバーできるものではない。それなりの料金を取られたが、満足度は低かった。もちろん、その辺の居酒屋なら何にも思わないが、やはりそれなりの店であろうし、それなりの料金だ。細部まで神に宿らせてほしい。料理屋は料理が素晴らしければ良いというものではない。佇まいやそこに働く人の所作や会話まで含めての料理だ。物販もおなじ。物だけが素晴らしければ良いというものではない。ネットで見て予約した店だったが、有名店の姉妹店らしかったので予約したが、自分の店の選択の甘さにも後悔した。
その後、独り馴染みのクラブに顔を出したが、自分のいつものパターンでハイボールを飲みながらシャンパンを頼んだ。しかし、隣に独りでいた客がいきなりシャンパンを5本(どんな値段のかはわからないが)頼んで、女の子達や黒服にもガンガン飲ませていた。確かに店としては売上が上がるから良いのだろうが、自分の方から見ていると下品な飲み方だなぁと思った。お金があるのか見栄を張りたいのかわからないが、どちらにしても飲み方としては綺麗な飲み方ではないと思った。そしてさっきの和食屋とは違って、客は客としても所作があるものだなぁと思った次第である。酔って女性の嫌がることをしては言語道断だし、ケチくさい飲み方をするのもどうかと思う。金さえ払えば何でも通るのは大間違いだ。客は客としてのマナーや態度が備わっていなければならない。
2軒の夜だったが、「センス」というより「洗練」という言葉が気になった夜だった。
※写真と本文は関係ありません。