THE LIFEFUMIO TAKASHIMA
ダイアリー2026.9.7NEW

福井へ

昨日は福井で母の7回忌の法要を行なった。久しぶりに福井に行ったが、以前は東海道新幹線で米原まで行き、北陸線に乗り換えていたが、昨今は北陸新幹線でノンストップで行けるようになった、が、しかしどうも北陸新幹線は好きじゃない。まずは時間的に福井は東海道新幹線も北陸新幹線も変わらないので、乗り換えは無いがあまり恩恵は被っていないのである。そして東海道で富士山を見ながら行くのは好きだったし、乗り換えもそんなに苦ではなかった。またJR東海はグリーンに乗るとおしぼりサービスやゴミ回収のサービスがあるが、北陸新幹線のJR東日本は全くそういうサービスがないし北陸新幹線はトンネルばかりで全くもって面白くない。おまけにトンネルだから通信状態が悪いのでスマホもスムーズに見れない。そして中京および関西から福井方面に出ていた在来線特急が敦賀までしか行かなくなったので大阪・名古屋→福井への直通列車は無くなってしまった。従って以前のように東海道新幹線で行くとなると、米原と敦賀で2回乗り換えしなくてはいけない。なので出身地の鯖江に帰るには何かと不便なのである。まぁ、そんな鯖江ももうそんなに行くこともないだろう。あと数回だろうか。そう思うと寂しい思いも無いではないが、実家の始末は長男の自分の仕事だと思うのでやり切って終えなくてはいけない。

もうだいぶ前から実家に泊まることもなく福井駅前に泊まるが、福井も寂しい街だ。人口25万人の小さな街だが夜の歓楽街もそれほど賑わってはいないし、果たして新幹線が出来て良かったのかどうか?福井から鯖江まで10キロほどタクシーで幹線道路を走るが、田んぼと相まって車のディーラーはたくさんあるが、面白い店もなく平凡な道だ。北陸3県というが、金沢を抱える石川県は独立独歩でステータスを上げている気がするし、最近は富山県も新幹線の影響もあり頑張っている気がするが、福井は昔からマーケティングが下手な県で、酒造メーカーや専門店など一部の企業は頑張っているが、総じて人口も減り、存在感の薄い県になっている。もちろん出身者としては頑張って欲しいし期待をしているがなかなか総合力を上げるのは難しいだろう。その原因の一端は発想が貧困なところにある。例えば鯖寿司やへしこという食べ物が有名だが、鯖江市という市の名前になるほど鯖は有名だったが、今やその鯖はノルウェー産である。地元の鯖ではない。産地偽装まではいかないが、なんか落胆するのである。もちろん良い鯖が捕れなくなったのかも知れないが、せめてまだ国産の鯖にして欲しい。そこに企業論理が優先しているからブランドになっていかない。竹人形も昔から有名で、「越前竹人形館」というのがあったが(今は閉館)、そこに売っているお土産はほとんど中国製だった。また勝山市にある恐竜博物館は世界でも有数の恐竜博物館だが、マーケティングは子供向けが中心で、アカデミックなアプローチ度が低い。従って、なかなか世界中から人々がやってくるというほどでもない。そういう長期的なブランディング思考が薄く、県全体の総合力が醸成されない。いろんな地元の方にそういう話をしていたが、今やそこにエネルギーを注ぐのものれんに腕押し的になってしまう。ま、しかし個々に見れば良いところ、良いものはたくさんある。これからは福井県のアンテナ館291(これでフクイと呼ばせるらしいが全く意味の薄い数字だ)が銀座にあるので、そこで地元の好きなものを買って楽しむことにしようと思う。

心の隅には「頑張れ福井県」って思ってはいるんだけどねぇ。

※写真は取り壊し予定の実家