国家権力

今朝の日経にZOZO創業者の前沢君の「資産管理会社の4億円申告漏れ」の記事が出ていた。記事には「不当に税負担を減少させる目的だった」と書いてあるが、これはおそらく国税庁のリークであろう。自分が思うに2000億円以上の資産がある前澤君が4億円の脱税をするだろうか?おそらく経理処理の見解の相違であろうと思う。しかし、役人はこれを「悪者」として扱いたいのだろう。腹の中は「こいつはこんな卑怯な脱税をして私腹を肥やしている、けしからん奴だ」と世間に知らしめたいのであろう。日経の記事もそういう書き方だが大概の人はそんな彼らの思惑につられてしまうのだろうか?自分も個人の所得で国税とやり合って、修正申告で2億円収めたことがあるが、その時は香港の居住者か非居住者かの判定で過去4年分のうち2年分だけ(この判定もよくわからないが一応2年分は問われなかった)を収めた形になった。但し、香港の居住者として株の売却にかかる税を多く収めていたので、逆に1.5億分を後に還付してもらった。でもまぁ、最終結論に至るまで多くの資料を出したり、何度も聴取されたりで本当にわずらわしかったのを覚えている。ましてやマスコミにリークされたら会社のブランドにも傷がついたかもしれない。とにかく国税や検察などには目をつけられないことだ。
以前、F社にいた時は元東京地検特捜部長だった弁護士の熊崎さん(故人)に顧問になっていただいていたので、年に何度か食事をさせていただいたが、彼の口癖はいつも「社長、地検に狙われないようにして下さい、出る杭は打たれますよ」と言われていた。そして「地検もみんな人間です。気に入らない人間はしょっぴきたくなるんです。」と。そう聞くと、検察のそんな認識の中で多くの人が逮捕なり取り調べを受けてきたんだろうなぁと思うし、不当逮捕や、冤罪なども権力を持った人間性の餌食になってきた経緯はたくさんあるのだろうと思う。
いずれにしろ国家権力とは厄介です。冤罪も検察官から責められ続ければ袴田さんのように、つい「私がやりました」と早く終わりたい故に認めてしまうケースもあると思う。
国税、検察、証券取引等監視委員会(SEC)、警察などはなかなか抗えない。熱意で戦い勝った人も多いが、やはり上手い生き方としては、目をつけられないというのが一番だ。嘘をつかず善良な市民として生きることだと思う。前沢君も災難だったが、こういう国家権力のやっかみ的な報道は見ていて「何だかなぁ、権力もさもしいなぁ」と思ってしまう。どこかに「富裕層はけしからん、こんな悪い事をしている」的な報道に仕立ててしまうことがこの国の本質的ないやらしさなのだと思う。