夏休み

孫達と過ごしていると、自分の子供の頃の夏休みとは全く違うんだなと思う。孫達は近くに友達がいないし、フランスが日本より治安が良くないのもあるがほぼ家族と過ごしている。違うのは子供ながらにネット及びオンラインゲームを通じて友達とコミュニケーションしていることだ。
自分の子供の頃の夏休みは、まずは近所の神社や公園で行うラジオ体操に行かなくてはいけなかった。行けばスタンプをもらえ皆勤だと文具などがもらえた。日本全国でやっているので(スタンプは無いが今でもやっている)、親戚などに行っても近所の会場でスタンプをもらえた。まずは朝はそこから始まり、午前中は宿題、午後は友達と遊びに出掛けていた。だいたい学校のプール(昔は夏休みは開放されていた)か、虫取りか、近所の山に行っていた。山というのは完全に遊びのフィールドであり、何かと山に入っていたものだ。棲家を作ったり、武器(竹があれば弓、良い枝があれば木刀)を作ったり、獲物(栗、あけび、キノコ、山菜、鴨)を取ったり、池遊びをしたりだったが、実はそんな遊びの中から自然を知り、知識や知恵が育まれていったように思う。先だっても知人に「これは漆の木だから被れるから触ったらダメだよ」と言ったら、「なんでわかるの?」と聞かれたが、小さい頃から漆は見慣れた植物だ。たまに25キロ離れたところの海に自転車で行き、日中ずっと海に潜っていた。ウニがあり、近くにサザエがいる。軍手とドライバー持参で、ドライバーでウニをよけてサザエを獲っていた。小さな穴が連続しているのが見えたらそれは鮑だ。ドライバーを隙間にねじ込んで岩から剥がして獲る。ヤスというモリで魚を突いたりもするが、オコゼ類は猛毒の針があるから、安易に触ってはいけない。小さなカニも素揚げにして塩をかければ美味しい。そんな山川海の遊びばかりしているのが夏休みだった。孫はスイミングスクールに通っているのでそこそこ泳げるが、海はそんなに好きでは無いらしい。でも自然から学ぶことは小さな知識から、離岸流や危険生物など命に関わることまでたくさんの事を教えてくれる。そんな昔の記憶を思い出しながら、もっと自然に触れ合いさせたいなと思うジジである。