THE LIFEFUMIO TAKASHIMA
ダイアリー|2026.9.16NEW

引越し

結婚して7回目の引越し。2年後にまた越すので、麻布台をもう少しいれば良かったのかも知れないが、残された人生の時間を考えると2年間我慢して暮らすのもどうかと思い、良いところが見つかったので賃貸に移ることにした。2年前に麻布台に越した時はまだ静かな感じもあったが、ここのところ住民も増え外国人も含め様々な人達とすれ違うことが多く、70歳の老夫婦にはちょっと気忙しいなぁと感じていた。またどうしても全体のスペースはそこそこだが、自分の寝室が7畳しかなかったので、ベッドでキツキツになっていたのも我慢だった(夫婦同寝室じゃないので…)。そして越してきたのは麻布台に行く前に住んでいたマンションの2軒隣の新築4LDK。なのでマスターベッドルームはカミさんに、おれは2間もらって寝室と書斎にした。

しかし毎回引越しに4日かかる。今回も初日箱詰め、2日目、3日目移動・片付け、4日目細かいものという感じだ。それだけ物量が多いのだが、こちらは自分のものだけで良いが、カミさんは自分のもの+家全体のものというように守備範囲が広い。問題はそこで、カミさんのモノはどうでもいいが、他の守備範囲を見ていると本当に歯がゆいのである。とにかくモノが多い。言っても捨てないの繰り返しで、引越しの際は必ず攻防がある。前回、前々回の引越しから一度も使っていないモノばかりだ。正味使っているのは3分の2くらいではなかろうか。つまり3分の1はただ運んでいるだけだ。で中身といえば、単なる箱だったり、古びた工芸品だったり、造花だったり、何も今生活に必需なものではないし、おそらく未来もないだろう。それを思い出として扱うのかも知れないが、頼むから捨てて欲しい。オレは断捨離の山下ひでこさんが言うように1年使わないものは未来にも使わないと思っているのでバンバン処分してしまうが、断捨離はただ荷物が減ると言うだけではなく、心の中もシンプルにするという副次的な効果もあると思うのでQOLが高まると思ってやっている。たまたま自分の実家も来春までには解体しようと思うが、そこにも両親の遺品というか残したものがたくさんある。たいした金目のものはそう多くはないと思うので、思い出と共に解体時に捨てようと思っている。それを思っていたら、もしカミさんが先に死んだら遺品整理が大変だなぁと思ってしまったのだ。彼女自身の持ち物はさっぱりわからない(バッグぐらいはわかるが…)。娘達も整理に来るだろうが、ファッション以外のものは興味ないだろう。一度カミさんとじっくり話し合い、何をどうするかもまとめておかなければいけない。自分の場合は死んだらカメラ、バッグ、時計くらいであとは処分で構わない。葬式なしの戒名なしと伝えているから、火葬して納骨堂に入れといてくれたらそれでいいと伝えてある。立つ鳥跡を濁さずではないが、死ぬ時は線香花火がだんだん小さくなるように静かに消えれば良いのだ。

話を戻すが、それでも新しい自分の部屋で本や服などを見て、まだまだ捨てるモノがある。近いうちに整理しなきゃ。でも結局は残すものは良いものになる。流行やノリで買ったものは結局早く捨てられる運命にある。しかし、実はカミさんに逆襲されそうなものもある。前から思っているのだが例えば万年筆。中にはインクが詰まっているものもあるが、綺麗にして全部書けるようにしておきたい。特にオーダーで作ったものは太文字で作家風に書けるので好きなペンだ。殆ど文章はキーボードで打つが、いずれは書くことで老化防止にもなるし、それをスキャンすればデータになるので良いのではないかと思っている。確かに1年以上万年筆は使っていない。

何となくだが来年は整理整頓の年だと思っている。もちろんモノだけではなく拡がったままの様々な不動産やコレクション、人付き合い、趣味、旅行など減らしながらも更なる価値あるもににすべきだと。ま、終活の始まりですな。人生残り15年だと思っているが、85年のうちの15年ではなく、70年熟成した後の15年だ。それこそ忘却の15年ではなく、芳醇な15年でありたい。何を食す、何をするにしても70年生きてきたからこその見識で嗜みたい。だからこそ一つ一つに深さを求める為にも幅を狭くするのだ。

白金は港区の奥座敷と言われてもいるが、落ち着いた雰囲気と庶民的な下町感が残る好きな街だ。あと2年半、良い時間が流れてほしいと思っている。